支援概要

 

支援概要

①安全・安心な生活

入所に至る過程の中で、理由の如何を問わず別離を余儀なくされた子どもたちの心の傷は深い。児童指導員や保育士と生活を伴にしながら、愛し、慈しみの感情を通して自分を大切にすることを身につけ、他者への思いやり等の対人関係を身につけていく。また、基本的生活習慣を確立することで自信を深め、自尊感情を育み、社会的自立に繋げていく。

②心理的ケア

被虐待などを理由に入所してくる子どもは、愛着障がいやトラウマ(心の傷)を抱えていることが多い。高度な専門性を有する臨床心理士がカウンセリング、生活場面面接、セラピー室を活用して、発達に応じた手厚いケアを行っている。また、日常的に関わっている児童指導員・保育士にも専門的な視点(コンサルテーション)から助言、指導を行っている。

③学校との関係

本園の子どもたちは公立幼稚園、小学校・中学校は公立の小中一貫校「平岩小中学校」へ通学している。施設に入所している子どもたちは養育環境から様々な心身のハンディを背負っているので、意思疎通をスムーズに図るために頻繁に情報交換を行っている。高校生は、本人の希望、適性に合わせて近郊の公立、私立高校に通学している。軽度の知的、情緒障害のある子どもは支援学校の中等部及び高等部に通学している。

④地域との関係

従来から施設の社会化が叫ばれているが、本園は地区会行事には全て地域住民と伴に参加している。子ども育成会、夏祭り、地区レクレーション、ふれあい事業(レクレーション大会)、地域総合防災訓練など、地域住民にとって本園もなくてはならない存在になっている。

⑤関係機関との連携

被虐待による二次障害のみならず、近年増加傾向にある発達障がい児(ASD,ADHD,LD等)支援のために心理療法士、児童福祉司、保健・医療機関(特に精神科医)と緊密な連携を図りながらきめ細やかな対応を行っている。

⑥行事

誕生会、ハイキング、夏祭り、児童福祉施設球技大会・持久走大会、買物指導、遠足、餅つき、卒園式など季節や時期ごとの行事を通して、豊かな社会体験を広げていく。また、幅広く地域の行事にも積極的に参加し、地域の一員としての自覚を培っている。


子育て支援事業(ショートステイ)

保護者の疾病、出産、祖父母の介護、その他残業等の理由により家庭における養育が一時的に困難になった子どもや緊急を要する児童を一定期間保護・養育をし、その子ども及び家庭の福祉の支援も行っている委託契約(日向市、門川町、延岡市)